今回は、こんな質問に答えていきます。
本記事の内容
- キーワード選定のポイント3つ
- キーワード選定の方法
- 競合分析/自己分析の方法
- 有益な記事の作り方
- 良質なコンテンツを作り続けるためには
本記事の目次
失敗しない「キーワード選定」のポイント3つ
①マーケティングの3Cを理解する
マーケティングの世界で3Cという考え方(フレームワーク)があります。
3C・・・「市場・顧客/Customer」「競合/Competitor」「自社/Campany」
これを取り入れ、キーワード選定を論理的・計画的に行っていきます。
「市場・顧客/Customer」
そのキーワードを検索する顧客はいるか?を最初に考える。
「競合/Competitor」
(検討している市場/検索上位に)自分たちに割り込める余地があるかどうか?を考える。
「自社/Campany」
継続的にオリジナルコンテンツを作り続けられるだけの知識、技術、ノウハウ等があるか?を検討する。
②狙うのはビッグキーワードではなく、ロングテールキーワード
ビッグキーワードは競合が多く、強く、入念に準備をしても上位表示は困難です。
そこで、まずは検索意図が明確で、競合が少なく、SEOを行いやすいロングテールキーワードを狙いましょう。
③ユーザーの検索意図を考える
ユーザーが検索するキーワードには、検索意図が含まれています。
その検索意図は大きく分けて2つ。
▶「調べるワード」・・・検索数は多いが、購入にはつながらない
▶「買うワード」・・・検索数(需要)は少ない一方で、購入につなげやすい
ツールを使って「キーワード」を大量に洗い出す
キーワード選定のポイントを抑えたところで、実際の選定方法を見ていきましょう。
ラッコキーワード×Googleキーワードプランナーで過去の検索ワードを集める
ラッコキーワードで特定のキーワードを検索しましょう。
たとえば「SEO」と検索したときの結果がこちら。
この画面の右上にある「全キーワードコピー」をクリックして、検索結果を全コピーしたら、今度はGoogleキーワードプランナーに飛びます。
「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックし、出てきたテキスト入力欄に先ほどコピーしたキーワードをペーストしてから、「開始する」をクリックしてください。
出てくるのはこちらの画面(↑)。
「SEO」っていうキーワードで広告を出すとこういうイメージですよという画面になるのですが、僕たちが見たいのはこの中にある「過去の指標」。
ということで、画面中央付近にある「過去の指標」クリック。
そうすると、先ほどコピペしたキーワードたちがこれまでにどの程度検索され、競合サイトが多いのかどうかが判断できる画面になります。
ここで「月間平均検索ボリューム」を1回クリックすると、上の画面のように「検索ボリュームの多い順」にソートされるので見やすいですよ。
ここまで来れば、「SEO」というテーマでどんな記事を書くべきなのか(どの組み合わせなら検索されやすいのか)が分かるというわけですね。
Googleトレンドで検索トレンドをチェックする
Googleトレンドは、キーワードの検索回数が時間経過に沿ってどのように変化しているかをグラフで参照できるサービスです。
検索の歴史をさかのぼると同時に、今後の検索数を予測できるので、先ほどのキーワードプランナーと併せてオススメのツールです。
写真のように、そのキーワードがどのように推移しているかがグラフ化されます。
「SEO」でいうと、2017年がピークで、近年は停滞気味のようですね。
また、下の画像のうように、2つ以上のキーワードの検索トレンドを比較することもできます。
どちらでSEOを行うことが、自分のサイトにとってベストであるかを判断する指標としましょう。
競合サイトを調査する
「競合サイト」とは、狙っているキーワードで既に上位表示しているサイトのことです。
敵を知らずして戦略を練ることは出来ませんし、無益な戦いを避けるためにも、ここは重要な工程といえます。
競合サイトの見極め方
チェックポイント①:リスティング広告がたくさん表示されているか
たくさん表示されているということは、売れるキーワードであるという証拠。
それ故、SEOのハードルが高いこともわかります。
チェックポイント②:大手企業や有名サイトがあるか?
それらに勝てるかどうかを検討しましょう。
強力な競合であることは確実ですが、必ずしも悲観的になる必要はありません。
上位にいるのがAmazonなどのECサイトである場合、あえてそれらを避けて、個人の意見が書かれたそれ以外のサイトを探しているユーザーも少なくないからです。
チェックポイント③:専門サイトはあるか?
専門サイトは総合サイトよりもSEOに有利です。
そのため、専門サイトがひしめき合っているキーワードで検索上位を狙うのは非常に困難。
一方で、専門サイトはアフィリエイターがSEOに非常に力を入れている可能性もかなり高いので、サイト構成などを学ぶ上ではかなり参考になります。
Similar Webに自社URLを入れ、競合サイトを調査
Similar Webでは、Googleアナリティクスでは調べられない「not provided」を含むキーワード分析が可能です。
not providedとは・・・ユーザーがサイトに訪問した時の検索キーワードが、検索エンジンからGoogleアナリティクスに提供されなかった場合に現れる表記
無料版は上位10位まで確認可能で、競合サイトがどのようなキーワードで集客しているかを掴めます。
チェックポイント①:競合サイトの集客方法をチェック
注目すべきは「Search」(検索エンジン経由の集客)の割合。
ここが高いということは、そのサイトがSEOをしっかり行っていることが想像できます。
チェックポイント②:競合サイトのキーワードをチェック
「Organic Keywords」として、競合サイトがどんなキーワードで結果を出しているのかが表示されます。
無料版では一部しか確認できませんが、これも非常に重要な情報なので忘れず確認しましょう。
SEOチェキ!で競合調査
SEOチェキは、SEOに特化した無料ツールです。
競合サイトのURLを入れると、重要タグ(title, description, keywords, h1)に何が書かれているのかが一目瞭然。
今回は当サイトで実験。
SEOを行っていれば、需要タグにキーワードが書かれているわけですが、ご覧の通り丸裸です。
その他にチェックすべきが、「最終更新日時」と「インデックス数」。
SEOを行っているサイトとであれば、WEBサイトの更新を頻繁に行っているため、「最終更新日時」が最近のはずですし、競合サイトの規模を推し量る上で、Googleのデータベースにどれだけのページが登録されているか(インデックス数が多いか)が指標になる、というわけですね。
▶自サイトの現時点での順位を調べる
敵を知り、己を知ることで、これから進むべき道が分かるというもの。
ということで、自サイトの現在地もしっかり調べておきましょう。
便利ツールでチェック
「SEOチェキ」
競合サイトの分析でも出てきたSEOチェキですが、「検索順位チェック」という項目で調べたいサイトが特定のキーワードで何位にランクインしているかを調べられます。
SEO対策において、本当になくてはならないサイトですね。
一度に調べられるキーワードは3つまでです。
「GRC」
SEOチェキに対して、一度にもっとたくさん調べたい場合におすすめなのがGRC。
パソコンにインストールして使う検索順位確認ソフトで、無料版・パーソナルライセンス・ビジネスライセンスの3種類があります。
僕は無料版で事足りてまして、まずはこれを読んでくれているあなたにも、まずは3URL・20語まで検索可能な無料版で試してみることをおすすめします。
そんなGRCでは、
▶前回確認時の順位と比較できる
▶どのページがランクインしているかも確認できる
▶月間平均検索ボリュームも分かる
といった具合に、SEOチェキ以上に詳しい分析が可能です。
※GoogleではPC版とスマホ版で検索結果が異なるため、モバイル版の順位は「GRCモバイル」をインストール~利用してください。
キーワードに優先順位をつけて年間予定を立てる
ここまでで、自分がどんなキーワードを狙うべきかを大まかに把握できたところで、そのキーワードを100件くらいまで絞り込んでいきましょう。
難易度の高いものと低いものを織り交ぜつつ、キーワードを100件ほど厳選することで、サイトの大きな方向性が見えてきます。
そして、難易度の低いキーワードからSEO対策を行い、少しずつ難易度を上げていくことで、計画的なSEO対策が行えるというわけです。
キーワードに優先順位をつける
▶最終的に狙う大きな目標として、将来的に狙いたいビッグワードを5個ほど厳選
▶大きな目標の前に突破したいロングテールキーワードを10~15個ほど厳選
▶今すぐに対策して検索上位を狙いたいロングテールキーワードを30~70個ほど設定
優先順位をつけたら、そのキーワードで年間予定を立案しましょう。
どのキーワードをどのタイミングで対策するかを決め、すぐに検索上位を目指せそうなキーワードから順番に対策をはじめ、検索15位~30位に上がってきたキーワードは優先的に対策していきます。
「良質で有益なコンテンツ」を企画する
Googleはコンテンツの質を重視しています。
そのため、キーワードを含めながら良質で有益なコンテンツを継続的に作っていくことが、SEO対策の大前提となるわけです。
また、Googleはクローラーだけでなく、人の目でも各WEBサイトをチェックし、コンテンツの質を確認していますが、そのことからもGoogleが如何にコンテンツの質を細かく注視しているかが分かりますね。
「良質で有益なコンテンツ」を作るためのポイント2つ
①個性を重視する
【基礎編】でも書きましたが、ユーザーは色んなサイトを比較検討します。
だからこそ、「他のサイトに書かれていないこと」に期待してあなたのサイトを訪れるわけですから、その期待を裏切らない個性が必要です。
競合サイトを分析した際に、そこに書かれていたことと、書かれていなかったことをリストアップしてみましょう。
②ユーザーの役に立てるかどうか
Googleは常にユーザー第一の精神を重視しています。
ユーザーが求めている情報を与えられるサイトこそ、「役に立つサイト」であり、Googleからの評価も高くなります。
常に「役に立つ記事」を意識しましょう。
コンテンツを企画する際のポイント
以上の2つを踏まえ、コンテンツを企画するときは以下のポイントを確認しながら作業を進めましょう。
▶どんなに人に見てもらいたいのか
▶オリジナルなコンテンツにできるか
▶どうすればその人の役に立てるか
執筆ルールを作る
コンテンツを作り続けるためには、作業効率を上げる工夫も必要です。
またコンテンツ全体に統一感を持たせることで、サイトそのものの完成度を高めることにも繋がります。
そこで、執筆のガイドラインを予め決めておき、無駄な悩みを回避しつつ、統一感のあるコンテンツを作り続けられる体制を整えましょう。
①ターゲットを明確に
ブログの始め方の記事でも書きましたが、これが文章を書く第一歩です。
たとえば化粧水を宣伝する記事を書くにしても、20代女性を想定する場合と、40代男性を想定する場合では、書くべきことを大きく異なりますよね。
20代女性に対しては、コスパやトレンドを踏まえた文章を書くのに対して、40代男性に対しては肌質やアンチエイジングを前提とした文章を書くことになるかもしれません。
ターゲットを明確にすることで、「何を書くと響くのか」「どう書くと最後まで読まれるか」「どんなトーンが読みやすいか」がわかるわけですね。
②目的を明確に
目的が「理解してもらうこと」なのか「行動してもらうこと」なのかで、書き方が変わります。
▶ロジカルライティング
論理的に書くことで、納得してもらいたいときに向いている書き方です。
「テーマ→総論→各論→結論」の順に書きていきます。
▶エモーショナルライティング
商品ページのようにユーザーの心を動かしたいときに向いている書き方です。
「こんなことありませんか?(共感を求める)→プラスの訴求/マイナスの訴求→訴求の根拠→行動を促す」の順に書いていきます。
③文体・表記を定める
文末の表現(ですます調 or である調)や、半角/全角/数字/アルファベットの表記法にバラツキがあると、それだけで読みづらい文章になってしまいますので、ここは要注意です。
④SEO/ターゲットに合わせた言葉選びを意識する
どの言葉を使うかは、検索ボリュームを参考に判断しましょう。
ブログの始め方について記事を書く場合でいえば、「始め方」「はじめ方」「はじめかた」などのパターンが考えられます。
それぞれの検索ボリュームを確認し、一番多いものを採用しましょう。
同じ言葉でも、表記が異なることで検索ボリュームが大きく異なることがあるというのは、面白いですよね。
⑤SEOのタグのルールを決める
タイトルタグ、ディスクリプションタグ、見出しタグをそれぞれ決めておきましょう。
これに関しては次回の記事でさらに詳しく解説しますが、<title><description><h1~h5>などのタグをどう使うかを決めておくと、サイト全体で使える文章の骨組みが完成するので便利ですよ。
まとめ
ということで今回は、SEO対策の基本【準備編】として、「キーワードの選定」や「競合分析」「良質で有益なコンテンツの継続的な制作」などの方法について解説しました。
ここを丁寧に行っておけば、サイトの骨組みがしっかりしている分、着実に検索上位を狙えます。
次回の記事では、ここまでの準備をした上で、いよいよ実際に記事を書いていく際のテクニックについて解説します。
良い文章を書くために大切なのは、最初の文章を書く前。
この【準備編】の内容をしっかりと理解した上で、次の記事も読んでいただけると幸いです。
今回の参考図書:SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64/ふくだ たみこ
SEO対策が大切なことはわかりましたが、何をすればいいか分かりません…