先日、こんなツイートをしました。
このツイートに書いたことがすべてなんですが、ツイートはどんどん流れていって過去のものになってしまうので、ブログでもしっかりと注意喚起しておこうと考えて書きはじめました。
まさかとは思いますが、「Web制作を勉強すれば面倒な人間関係から開放されて自由に稼げる!」なんて思ってませんよね?
本記事の目次
人生は計画的に変えていこう

みんなが稼いでるから自分にもできるかも。
こんな考えのまま教材を買って勉強しはじめるから、90%の未経験者は挫折してしまうんです。
どうしても今の生活を変えたい!稼ぎたい!贅沢したい!ということであれば、自分が勝てる領域を探すのが最優先。
仮にWeb制作に可能性を感じたのであれば、そもそもWeb制作がどんな仕事なのか?どんな役割があって、自分が頑張れそうなのはどれなのか?その役割を仕事にするならどんな働き方があるのか?をググって当然です。
ここを調べずにいきなり勉強しはじめるのは、ギャンブルでしかありません。
会社や案件によっても異なりますが、たいていのWeb制作会社には営業、ディレクター、マーケター、デザイナー、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどなど様々な役割があります。
多くの場合、営業が契約を巻き取ってきて、ディレクターやマーケターがクライアントの営業目的から作るべきWebサイトを考え、構成を組み立ててワイヤーフレームを作り、デザイナーがそこにデザインを落とし込んで、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアが実装するわけです。
これまで300人以上の独学相談にお答えしてきた中で、初学者の方の99%がこの程度の情報すら調べておらず、とりあえずHTMLとCSSとPhotoshopを勉強しているというもったいない時間の使い方をしていました。
だからこそ特に強く忠告します。
まずはググってください。
その上で「自分が頑張れる役割」と「自分がやらない役割」を明確にするのが次のステップ。
すべてを自分でやろうなんて思ってませんか?
「自分が頑張る役割」が決まれば、その役割を任せてもらうために必要なスキルを調べて無駄なく学習できます。
と同時に、「自分がやらない役割」を決めることで自分に不必要な学習を避けられますし、仮にあなたがフリーランスを目指すのであればその役割を任せられる人と積極的に仲良くなるための行動をはじめられるようにもなります。
僕は日頃から「自分がやらないことを決めるのが戦略設計の基本だ」と言っているのですが、それというのも自分が進む必要のない道を明確にすることで方向性が具体的に定まるからです。
挫折の確率が下がりますし、必要なスキルのレベルアップに集中できるので実力を最短で磨けます。
未経験から独学で案件を獲得するためには自分が成功するための筋書きがしっかりしていることが大前提ですが、そういう意味でもまずはここまでをご理解いただき。あなたが自分で「やること」と「やらないこと」を明確にしてください。
ということで、次の章ではそんな「筋書き」の書き方について解説していきます。
まずはストーリーを描くこと

たとえばあなたの目的が「時間も仕事内容も全部自分で決められるようになること」だとして、Web制作の仕事内容について色々と調べた結果、自分の目的を叶えるための目標として「1年以内にフリーランスのコーダーになること」と設定したとしてください。
となると、フリーランスのコーダーとして何をどうすれば目標を達成できるのか?を考えますよね。
色々な方法があるとは思いますが、たとえばこんな感じのストーリーが描けそうです。
- コーダー不足に困っている人に自分の技術を提供する
- コーディングの質や早さで顧客満足を高める
- リピートを増やす
- ①〜③を繰り返すことで作業効率が高まる
- 月間の対応可能案件数が増える
- ②がさらに高まる
①から③のサイクルを回し続けることで、④⑤⑥という別のサイクルも回りだし、結果的にふたつの好循環を回し続けることで長期的な利益を生み出す基盤となるわけです。
筋書きとしては納得のいくものだと思います。
こんな感じで筋の通ったストーリーを考えたら、まずは①を実現するための計画を考えます。
計画はゴールから逆算すること
フリーランスのコーダーを目指すなら、当然コーディングできないと始まりません。
従って、コーディングを学ぶための手順とスケジュールを確認しましょう。
相談相手がいない場合は、以下のようなステップが考えられます。
- フリーランスのコーダーとして活躍している人を探す
- その人の働き方が自分の理想にどれくらい近いかを確認する
- その人が身につけているスキルを調べる
- その人と同じスキルを学ぶ方法を調べる
- その人と同じレベルに到達するまでに必要そうな学習時間を調べる
- 自分の日々の学習時間からスキルの習得に至るまでのスケジュールを作成する
ここまで考えるのが学習前に必要なことです。
別の言い方をすると、ここまで考えられていれば本当に挫折や不必要な寄り道に困ることはまずないでしょう。
Web制作にかぎらず、市場を調べたて参入しやすい領域を見極めたり、長期的な利益につながるストーリーを考えたりというのは、本当にやって当然の準備です。
あなたが本気なら絶対にやってください。
人脈づくりをサボったらゲームオーバー

少し前に「自分でやらないこと」を決めることの大切さを語りましたが、あなたがやらないからといって業務上不必要なわけではありません。
あなたと一緒に働き、お互いに苦手を補い合える仲間を見つけておく必要があります。
「営業はやらない」というなら自分の代わりに営業してくれる人を探さないといけませんし、「デザインをやらない」と決めたならデザイナーを探しましょう。
僕は独学中にTwitterでそういった人たちと出会いましたが、最近はサロンやココナラなどでそういった方々と出会う人も増えましたね。
ココナラでの増やし方はここあさん(@cocoadepon)のBrainで一気に有名になりましたが、ぶっちゃけ昔からやる気のある人は当たり前にやってきた手法です。
他の方のBrainの内容を勝手に晒すのは憚られるので詳しいことは控えますが、要は多くの人が面倒臭がってやらないので今でも実行した人は大きな成果を出しやすいというだけ。
もっと言うと、フリーランスたるもの人脈命のなので、まずは「自分に何ができて、どんな人の役に立てるのか?」を知ってもらうために積極的に色んな人に挨拶する必要があるということ。
せっかくTwitterをはじめたり、サロンに参加してみたのに、誰にも話しかけないんじゃ意味がないですし、どんなに勉強してスキルを磨いても、自分のスキルをほかの誰かに知ってもらえなければ誰からも仕事は任せてもらえないですからね。
ところで、僕はこの記事の冒頭でこんな煽り文句を書きました。
まさかとは思いますが、「Web制作を勉強すれば面倒な人間関係から開放されて自由に稼げる!」なんて思ってませんよね?
ここまでお読みいただいたあなたなら、この煽り文句の真意を察していただけるでしょう。
Web制作で稼ぐと決心したあなたへ

さて、ここまで読んでいただいていかがでしょうか?
Web制作に挑戦する気になりましたか?
それとも自分には向いていないかもと自信を失いましたか?
少なくとも僕は、どちらもあなたにとって正解だと思います。
大切なのはあなたの人生の目的を達成することであって、そのための目標はWeb制作だろうとなんだろうと構わないわけです。
自分なりに考えて、負けないストーリーを描けたのならとりあえずやれるだけやってみる。
人生ってこれの繰り返しだと思うんです。
もしもあなたが「Web制作を勉強すれば面倒な人間関係から開放されて自由に稼げる!」と思い込んでいたのなら、ぜひ一度この記事を読み込んで、考え直してみてください。
Webデザイナーやコーダーを目指したいと思えたのなら、すぐに長期的な利益につながるストーリーを考えてください。
自分には向いていないかもと思ったのなら、そう思った理由を書き出して、それを回避できる仕事を探しましょう。
いずれにしても、どうかあなたが無理をしてでも成し遂げたいと思える素敵な挑戦に出会えることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事が独学をがんばる皆さんのお役に立てたらうれしいです。

