最近「AIに淘汰されてWeb制作者は全員失業する」という話が盛り上がったので、この記事の2025年版を書きました➠こちら
断言します。Web制作/プログラミングは独学可能です。
もちろん一番確実な方法はデイトラに通うことですが、「お金を節約したい」とか「仕事が忙しい」などの理由でスクールに通えない方も多いですよね。
僕も本業が忙しかったり、10万円以上の学費を支払う価値があるのかがわからなかったりして、「とりあえず独学で」という選択をしたひとりです。
で、「やってみたら想像以上にできた」というのが正直な感想です。
そこで今回は、完全独学でWeb制作を学んでフリーランスになれた僕が、独学を継続させるために大切なポイントを3つご説明します。
毎年多くの人が挫折していくWeb制作の世界ですが、目標を達成するために大切な心構えをご説明しますので、諦めてしまう前にご一読いただければと思います。
それでは、さっそく始めましょう!
Web制作はオワコンじゃない

僕が独学をはじめる前から「Web制作者は増えすぎた」「Web制作はオワコン」などと言われていました。
安心してください。
Web制作で稼ごうとしている人はだいぶ減りましたが、それは稼げないからではありません。
Webサイトが毎年増え続けている一方で、Web制作の独学に挑戦した人の90%以上は挫折していきますし、独学しても営業力がなくて仕事にできていない人がたくさんいるんです。
つまり、人手は足りていません。
こう言うと「独学段階でそんなに諦めるてるなんて、どれだけ難しいの?」と思われるかもしれませんが、考えられる理由は2つです。
- 挫折した人の多くが本気じゃなかった
- やる気はあったが、取り組み方を間違えていた
2020年には「Web制作は稼げるぞ!」という空気が蔓延していて、本当に毎日何百人という人がCSSのワンポイントアドバイスとか#今日の積み上げ などと発信していましたが、見事にほぼ消えましたね。
あの頃から未だに残っているのははらさん(@haraponta1496)くらいです。
本気じゃなかったなら続けられなくて当然ですが、この記事にたどり着いてくれたあなたはきっと真剣に独学に取り組み、どうにかして達成したい目標がおありなんだと思います。
そんなあなたには、なんとしても独学を成功させていただきたい!
さぁ、僕がこれまでにフリーランスとして、サロン主として、メンターとして見てきた320人以上の独学者たちの行動から導き出した3つのポイントがこちらです。
① 最短最速のスケジュールを考える

集中は長続きしません。
長期的な目標は負荷自体が小さい代わりに、道のりが長いので実現させるには卓越した自己管理能力と継続力、そして強い意志が必要です。
つまり、コツコツ継続できない普通の人が長期的な目標を立てた場合、ほぼ確実に挫折します。
だからこそ、「最短最速」にこだわるべき。
短期間だからこそ集中できますし、ストイックにもなれるんです。
ストイックでいるためには、好きなことを我慢するなどの「犠牲」を払う必要があります。
そんなことを長期間続けていたら、挫折するに決まってますよね?
モチベーションは上がらないですし、機嫌も悪くなって家族に迷惑を掛けることも…
また、最短最速で取り組んでいると結果も早く現れるので、軌道修正も早めにできます。
PDCAを一日単位で廻せるのでぐんぐん成長できます。
さらに、最短最速で結果を出せばどんな無名の低学歴でも注目されます。
多くの人が言い訳をして挑戦しないことに挑み、結果を出せば、目立って当然ですよね。
僕は本業の傍らで独学をはじめ、2週間でHTML&CSSの基礎を押さえ、翌週には最初のポートフォリオを作り、友人から初案件を受注しました。
成果自体がありきたりでも、期間がありえないほど短く、誰よりも先に結果を出した人は、その存在自体に希少価値が生まれるというわけです。
そして、注目されれば自ずと人脈が広がり、それまでの自分では想像もできないほど多くのチャンスが巡ってくるようになります。
だからこそ、最短最速にこだわる意味があるんです。
② 60%理解できたらOK

完璧を目指すよりまず終わらせろ。
マーク・ザッカーバーグ
Facebook(現Meta)の創業者であるマーク・ザッカーバーグの有名な言葉ですが、すべての駆け出しさんが肝に銘じるべき価値ある言葉です。
これを読んでいるあなたは、もしかして「全部理解できるまで次には進まない派」じゃありませんか?
正直、それは学習効率が悪い上に、WEB制作を仕事にしてからも作業に時間がかかることで収益を安定させられない可能性があります。
だから、お願いです。
60%理解できたら次に進んでください。
多くのエンジニアの方々が口を揃えて仰っていることですが、マジメな方ほどこれが出来ず、結果的に勉強が辛くなり、独学を断念してしまうというケースが本当に多いです。
僕もこれまで多くの同期を失いましたが、ほぼみんなこのパターンでした。
一生懸命取り組んでいたのに、本当にもったいないですよね。
では、なぜ「理解が完全ではない状態」で次の勉強に進むべきなんでしょうか?
理由は単純で、知識が身につくのはインプットではなくアウトプットの過程だから。
どんなにテキストを読み込んでも、それだけではなかなか知識として身につきません。
ましてWeb制作なんて情報量は膨大ですから、それをすべて覚えようとするなんて絶対に無理。
大切なのは、最低限の情報をインプットした状態で、難しい課題に直面したときに迅速な正しい判断ができることです。
「どう調べれば解決の糸口を見つけられるか?」は、多くの課題やサイト模写に挑み、サンプルサイトを作り続ける過程でしか学べないものです。
③ インプットよりアウトプット

ということで、インプット:アウトプット=3:7が大前提です。
貴重なあなたの時間は「テキストを読む」などのインプットよりも、「実際に自分でコードを書いてみる」などのアウトプットに使いましょう。
- 本や動画で「その言語で何が出来るのか?」「勉強すべき言語なのか?」を確認する
- 実際に自分でコードを書いて、どう表示されるかを確認する
- ②で出た不具合を修正して、自分のスキルを向上させる
①がインプットで、②と③がアウトプットですね。
特に③が大変ですが、最も大切なパートでもあります。
③に取り組むことで、自分が知らないことが明確になり、それをひとつずつ解決していく過程であなたは一歩ずつ着実にWEB制作者へとなっていくわけです。
解決方法は様々ですが、インターネットで検索したり、本で調べるのはもちろん、どんなに調べてもわからないことはサロンやTwitterで「〇〇について教えて下さい!」とSOSを発信するのもありです。
特に独学段階からTwitterで独学状況を発信しながら、他の独学者や先輩フリーランスと絡んでいくと、いざスキルが身についたときにスムーズに仕事を経験できるのでおすすめですよ。
ちなみに僕は、独学初期にサンプルサイト制作で非常に苦しみ、ひとつの課題に3日以上悩んだこともありましたが、それを解決できたことでレベルアップしたと同時に、それは大きな自信にもつながりましたから、やはり挑戦してよかったと今でも考えています。
当たり前ですが、覚えていない知識はどんなに頭を捻っても出てきません。
でも、Web制作はいつでも分からないことを検索できるんです。
言ってしまえば「答えを見ながら仕事ができる」ので、独学中もどんどん答えを検索して、見つけたやり方を試し、多くの経験をストックしていきながら、いざというときの課題解決につなげましょう。
おわりに
ということで、今回は独学を成功させるために必要な心構えを3つご說明しました。
「過ぎたるは及ばざるが如し」っていいますが、真面目すぎてもよくないんですよね。
完全未経験からスキルアップして仕事を取りに行くわけですから、それは決して平坦な道ではありません。
しかし、だからといって自分を追い詰めてしまっては本末転倒です。
独学は継続させた人だけが成功させられるのもですから、まずは今回ご説明したポイントをご参考いただき、ご自分の独学スタイルを見直していただければと思います。
ちなみに、独学において最も大切なことは「目標設定」です。
ただ、初心者にとってはそもそもどこを目指せばいいかなんて分からないですよね。
だからこそ、独学をはじめる前に経験者に相談することが必要です。
Twitterで信頼できる先輩を見つけるもよし、MENTAやデイトラでメンターを探して方向性について相談するもよし、プログラミングスクールの無料相談を活用するもよし。
とにかく、
「自分の理想はWeb制作を学ぶことで叶えられそうなのか?」
「Web制作を仕事にするために、何をどれくらい勉強すべきなのか?」
こうした疑問を独学の早い段階でクリアにすることで、独学するにしても、スクールに通うにしても、結果的に自分の人生を前進させるための判断基準を身につけておきましょう。