
子育てしながらの独学はしんどいです…
今回はこんなお悩みを解決します!
本記事の目次
99%の無駄を捨てる

「エッセンシャル思考」って言葉を聞いたことありませんか?
これは、2014年にAppleやGoogleのアドバイザーを務めるグレッグ・マキューンが提唱し、ベストセラー本となった同名の著書で一躍話題となった方法論のことです。
日本でも本の帯に書かれた「99%の無駄を捨て、1%に集中する方法!」というキャッチフレーズが大当たりして、多くの書店で飛ぶように売れましたね。
あれから5年以上が経ち、現在では社会人の必読本となっているこの「エッセンシャル思考」をもとに、当ブログの読者であるみなさんがより生産的で効率の良い独学を続けられるために必要なことを解説していきます。
この記事を読めば、自分なりの明確な判断基準の手に入れ方がわかることで、毎日の生活の中で悩むことが減り、あなたが本当にやるべきことを毎日確実に実行できるようになるでしょう。
それでは、さっそく詳しく見ていきましょう。
多忙の問題
そもそも、なんで忙しいんだと思いますか?
多くの方は、自分は仕事ができないからだと考えます。
しかし、それが大きな誤解なんです。
まずはそんな誤解をとき、エッセンシャル思考の根本的な考え方を学びましょう。
成功のパラドックス
忙しいのは、あなたが優秀だからです。
優秀だからこそ仕事が集まり、多忙になってしまう。
そして、その状態が続くうちに期待値が高まり続け、疲弊し、期待に応え続けられなくなることで失望され、仕事ができないというレッテルを貼られてしまうという悪循環が「成功のパラドックス」。
こんな悪循環になんて誰も陥りたくないですよね?
パレートの法則
でも、たくさん働かないと稼げないし…
そんな意見もあるかもしれません。
しかし、それも誤解です。
仕事がたくさんあることは、必ずしも成功とは言えないからです。
「2割の要因が8割の結果を出す」でお馴染みのパレートの法則でも言われているとおり、往々にして仕事には無駄がつきものであり、本来あなたがやらなくても良いことに時間を費やしている可能性があるんです。
自分の毎日の仕事を振り返ってみて、何か思い当たることはありませんか?
トレードオフの直視
もちろん、無駄ないか考えた上でどうしても捨てられないものがあると思います。
しかし、望むものすべてを手に入れることはできません。
仕事をがんばると決めたなら、それは家族や友人との時間を犠牲にすると決めたことでもあるです。
二兎を追う者は一兎をも得ず。
このことを直視して、本来自分がやるべきことを見極め、必要なことに時間を投資していく。
これがエッセンシャル思考の大前提です。
脱する手順
それでは、実際に多忙な毎日からの抜け出し方を見ていきましょう。
以下の3STEPが答えです。
- 見極める
- 捨てる
- 仕組み化する
何が無駄かを見極め、自分がやるべきでないことは断り、明確な判断基準に則って本当に自分がやるべきことだけに集中する。
これを実行し続けることで、睡眠時間を削ったり、仕事に追われたりする日々から脱することができるんです。
それでは、さらに詳しく見ていきましょう。
①:見極める

孤独の確保
まずは「孤独」の時間を確保しましょう。
誰にも話しかけられないし、LINEも見ない。
孤独になり、自分で完璧にコントロールできる時間にこそ、人間は能力を最大限に発揮できるんです。
作業机にスマホは置かないでください。
他者とのつながりを一時的に遮断し、完璧に孤独になれる空白の時間を作ることで、やるべきことに集中する。
自分にとって本当に大切なことを見極めるには、これが絶対に必要です。
睡眠の確保
その上でしっかりと寝ましょう。
毎日8時間寝ましょう。
あのナポレオンやYouTuberのラファエルさんみたいなショートスリーパーは特異な存在であり、普通の人は8時間寝ないとまともに頭が働かないんです。
そして、優秀な人ほどしっかり寝ています。ちゃんと寝ているから優秀なんです。
起きているときに目をこすりながらクリエティブなことはできません。
仕事中に最大限のパフォーマンスを発揮するために、毎日しっかり眠ること。
これが成功の秘訣です。
あなたはこの一週間、毎日8時間寝ていますか?
厳密な選抜
孤独の時間を確保し、毎日の睡眠時間も確保したら、いよいよ自分が取り組むべきことを見極める基準を明確にしていきましょう。
ルールはかんたん。
「絶対にYES」と言えないものにはNO。
これだけです。
やるべきかどうか分からないことはやらない。
買うべきかどうか迷うものは買わない。
これを徹底するだけで、確実にあなたの作業量は減り、同時に仕事の質は高まっていきます。
しかし、それでも判断に困ることがあれば、以下の2STEPを試してください。
- 「取り組むべきか悩んでいる仕事」「最低条件」「理想の条件」を書き出す
- 「取り組むべきか悩んでいる仕事」を「最低条件」「理想の条件」と比較する
こうすることで論理的に判断して、あなたの時間をあなたにしかできないことにだけ投資してください。
②:捨てる

しっかりと見極められるようになったら、今度は不要なことを捨てていきましょう。
そのために、まずはやるべきなのが目標設定。
「半年後にWEB制作を仕事にする」とか「一年後に月収100万円を達成する」など、目標を明確に設定することで判断基準を定めやすくなり、見極めの精度が高まっていくからです。
それでは、そんな大切な目標をどうやって考えればよいのでしょうか?
目標の明確化

そこで役立つのがこの表。
あなたが見つけるべきは、この表の右上にある具体的で刺激的な「本質」といえる目標。
誰もが憧れたり無理だと思うようなことで、且つ測定可能な数値を掲げられる目標のことです。
「2030年までに未経験フリーランスから年商1億円の事業主になる」などのように、達成基準が明確で誰もが実現できたら凄いと思う目標を設定しましょう。
刺激的でも具体的でなかったらそれは「ビジョン」であって、何を持って達成したといえるかわからないので、何をどう頑張れば良いのか判断が難しいです。
「誰もが自由に暮らせる社会を作る」などといったもののことですね。
一方で計数目標が明確でも、刺激的でなかったらそれは「四半期目標」のようなもので、このためだけに努力を続けるのは「お金のためなら手段は問わない」系のヤバい人。
取り組む価値のある明確なゴール設定を意識しましょう。
勇気ある拒否
本質的な目標を設定したら、それの実現のために不要だと思うのことは勇気を持って捨てていきます。
多くの方は嫌われることが怖くてなかなか他者からの依頼をハッキリと断れないでいますが、ここではそのマインドチェンジをするために実践してほしい5つをご紹介します。
- 判断≠関係
- トレードオフに目を向ける
- 誰もが何かを売り込んでいる
- 曖昧なイエスは迷惑
- 好印象より敬意
判断≠関係
まず勘違いしないでほしいのは、依頼を断ったからと行って相手との関係は終わらないとうこと。
むしろそんなことで嫌われるような間柄なら、そもそも人間関係が破綻しているはずです。
断ることを恐れないでください。
トレードオフに目を向ける
健康、家族、仕事、友人。
この4つをすべて同時に満喫することはできません。
必ずどれかひとつは諦めないといけませんし、さらにズバ抜けた結果を出すためにはふたつ諦めないと時間が足りません。
かといって、睡眠時間を削ってまで仕事と家族と友人に時間を注げば必ずいつか倒れます。
つまり、健康と仕事を優先させたいには、家族か友人のどちらかは確実に諦めないといけないんです。
実現不可能だと理解しておきながら全員の期待に応え続けようとするのは、逆に無責任だと思いませんか?
誰もが何かを売り込んでいる
うまい話を持ちかけてくる人っていますが、それって大体はその人自身にメリットがあることがほとんど。
結果的にその人が楽できるとか、小遣いを稼げるとか、そういうもんです。
なので、あなたに優しくしてくれる他者は基本的にマクドナルドの店員さんだと思っておきましょう。
「〇〇をやると稼げますよ」とか「一緒に〇〇しませんか?」などといった誘いは、マクドナルドで「セットになさいますか?」って聞かれるのと同じくらい分かりきったセールストークであって、あなたの為を想って出てきたセリフではないということです。
曖昧なYESは迷惑
「行けたら行けます」
こんなこと言ってませんか?
曖昧な返事は相手を誤解させることにもつながります。
必要なければハッキリと断る。これに尽きます。
好印象より敬意
そもそも嫌われたくてできるだけ引き受けたところで、そこで生まれる好意は瞬間的なものです。
良い人であろうとし続けた結果、都合の良い人に成り下がってしまったというケースは珍しくありません。
むしろ、出来ないことをハッキリと断る人に対しては「責任感のある人物だ」という敬意が生まれます。
こちらの方が、長期的に考えて圧倒的に人生にプラスに働きますよね。
相手の依頼を断ることが「悪いこと」ではないとご理解いただけたと思います。
具体的な断り方
以上の5点を実践できたら、いよいよしっかりと出来ないことを断っていきましょう。
断り方は至ってシンプル。
たったの3STEPです。
- まず黙る
- 予定確保のために折り返す
- とても先の代替案
メールでもなんでも、断るときは一旦黙りましょう。
沈黙はそれだけでネガティブな空気を相手に伝えられます。
その上でキラーフレーズの登場。
「スケジュールを確認してからご連絡させてください」
とりあえずこれで返事を遅らせ、依頼の鮮度を落としてから丁重に断ればトラブルになる可能性はほぼないでしょう。
「今月はバタついており~」とか「急な対応が発生し~」など、直近のスケジュールが埋まっていることを伝えれば相手もそれ以上無理強いはしてこないでしょう。
また、相手がいつまでも待ってくれてしまう場合は、「この夏は予定が立て込んでおりまして(中略)9月頃に再度お話させていただきたく存じます」などと中長期的なスケジュールを埋めてしまうことでそれ以上のアプローチを交わすことができます。
このように明確に断り続けることで、あなたにとって本当に大切な仕事が残り、それだけに集中できる環境を確保できるというわけです。
③:仕組み化する

ということで、ここまで「見極め方」と「断り方」を見てきましたが、正直こんなことを意識的に続けていたら疲れます。
そこで大切なのが「仕組み化」。
そもそも自分にとって不要な依頼が舞い込んでこない状況を作ってしまえば、わざわざ時間を掛けて断る必要もないわけです。
そこで考えてほしいのが「努力を削減すること」と「習慣を見直すこと」のふたつ。
努力の削減
冷静にボトルネックを除去
- Aさんは毎回僕にこの仕事を依頼してくる
- そもそもこれはBさんが担当
- 恐らくそれをAさんは知らない
- だとしたら、チーム内の役割分担を明確に共有すべき?
このように、冷静に問題の根本的な原因を考え、それを解決することで、わざわざ断らなくていい環境を作れます。
成果を生まない努力をカット
また、引き受けたことを一生懸命取り組んでいるとしても、それがチームにも自分にも成果をもたらしていないのであれば、勇気を持って打ち切りましょう。
頑張ることが評価されるような悪しき習慣は、今すぐ廃止してください。
習慣づくり
根本的な原因を解決し、成果を生まない努力をカットしたなら、あとは自分の目標に向けて必要なこと・絶対YESといえることだけに時間を使えるように、毎日の習慣を見直していきましょう。
判断の自動化
まずは判断を自動化していきましょう。
ここまで見てきたように自分の判断基準に則って見極め、YESとNOを明確にしていきます。
これを実践出来ることが大前提です。
創造的な人=凡庸で平凡な習慣
その上で、毎日をシンプル且つ同じように暮らすことを心掛けましょう。
刺激的な毎日を送り続けることは、雑念を増やすことでしかありません。
偉大な人物ほど、毎日同じ服を着て、同じものを食べて、同じ信念のもとで長期的に活躍しています。
この積み重ねが、あなたを誰も到達したことのない極地へと導いてくれる唯一の道です。
トリガー/行動/報酬
良い習慣も悪い習慣も、きっかけとなるトリガーが存在し、行動につながり、その結果として報酬を得るというサイクルを繰り返すことで、習慣化されます。
つまり、、悪い習慣を改善するためにはそのトリガーを排除することがポイント。
「ダイエット中だけど、Tik Tokを見てるとどうしても美味しそうなものを見てしまってお腹が空いて、つい食べてしまう」などという場合、そもそもTik Tokに時間制限を設定して夕方以降は見れないようにするなど、トリガーを発動させないことが肝要です。
一方で、良い習慣を作りたいのであればトリガーを用意しましょう。
たとえば朝活を習慣としたい場合、眠くても布団から出ることをトリガーとし、カラダを目覚めさせることで早起き(行動)できて、作業ができる(報酬を得られる)というのを3週間繰り返せば、それ以降は朝活が完璧に自分の習慣となり、当たり前に実行できるようになります。
習慣化はひとつずつ
とはいえ、これらすべてを今すぐに実践するのは困難ですから、決して無理はしないでください。
すべては「あなたが本当に取り組むべき本質的な目標を達成するために、絶対にやらなくてはならないことに集中するため」です。
そのために、まずは見極める方法を学び、それ以外のことを捨てる/断る方法を学び、実践し、これを無理なく継続できる習慣とするために、まずはひとつずつ順番に取り組んでいきましょう。
まとめ:エッセンシャル思考=本当に大切なことに集中するということ
ということで今回は、「あなたにとって本当に取り組むべきことに集中する」という幸福を実現するために役立つ方法論=エッセンシャル思考(Essentialism)について解説しました。
独学初心者の方ほど、本業の方で仕事に追われてしまいなかなか勉強時間を確立できていなかったり、多くのことに手を出しすぎて混乱してしまっているケースが多いですが、そんな方にこそこのエッセンシャル思考は有効だと思います。
原書と合わせて、ぜひこれから独学をはじめるにあたってこの記事の内容をしっかりとご理解いただき、実践していただけると幸いです。
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