今回はこんなあきらめに反論します。
本記事の内容
- 出世の仕組み
- 「働く」とは?
- 知ってほしい大原則10個
- 出世するための最低条件
本記事の信頼性
この記事を書いている僕も高卒です。
現在は社員5000人以上の一部上場ホワイト企業で正社員として働いており、7年くらいかけてどうにか20名ほどのチームをまとめる立場にまで出世しました。(大卒の出世組は3年目でこのポジションを担当します)
現在の年収は300万円程度ですが、社内の昇進試験に合格したので、来年以降は6~700万円まで昇給することが保証されているようです(コロナのおかげで不安ですが…
僕はこれまで、10年以上の社会人生活の中で「どんなに働いても自分は高卒だから出世できない」という人にたくさん出会ってきました。
事実、その人たちはほぼ出世することなく「今よりも高い給料」や「やりたいこと」を求めて転職していきましたが、その一方で僕は他の高卒の1.5倍速で出世できました。
そこでこの記事では、僕の経験に基づいて高卒でも正しい考え方を知り、論理的に働けば、誰にでも出世のチャンスはあること説明していきます。
本記事の目次
出世の仕組み

出世の仕組みを非常にシンプルに考えてみましょう。
- 誰かの役に立つ
- 信頼される
- 1と2を繰り返す
- 出世する
極端に言ってしまえばこういうことです。
チームの一員としてちゃんと働いていれば、無視できないほど誰からも信頼され、出世するわけですね。
それでは、「ちゃんと働く」とはどういうことでしょうか?
「優秀な社畜」にはなるな

「一生懸命働いてるのに出世できない人」って世の中にたくさんいるわけですが、そういう人たちは決定的な誤解をしています。
『「働く」とは顧客や上司の言うとおりに動くこと』という誤解です。
一見正しいように感じられるかもしれませんが、僕は頷けません。
なぜなら、僕の考える「働く」とはニュアンスが異なるからです。
そもそも「働く」とは?
結論:働くとは、誰かの役に立つこと。
ここを理解していないと、あなたは頑張れば頑張るほど与えられた仕事を盲目的にこなしていく「優秀な社畜」になってしまいます。
多くの仕事は、顧客、チーム、取引先など、本当にたくさんの人たちとコミュニケーションを取りながら進めていきますが、その中でいちばん大切なことはあなたの仕事がどれだけ多くの人の役に立ってるか?ということ。
そして、誰かの役に立つためには、相手の話を聴き、質問を繰り返し、相手の本心を見極め、相手が本当に必要しているモノ・コトを考えて提案し、行動していくのです。
ときには顧客や上司に対して(丁重に)意見することも必要でしょう。
この「働くとは、誰かの役に立つこと。」という根本を理解した上で、より具体的に考えていきます。
覚えておいてほしい大原則10個

「エクストリームサラリーマン」こと田端信太郎さんがこんなツイートをされていました。
どれも本当に説得力がありますね。
どんな業界・立場でも有効な考え方が、非常にわかりやすく言語化されています。
あなたはこの中で何個実践できていますか?
画像だと少し見づらいので、書き起こしてみましょう。
大谷鬼十則
- 部下に出来ることは部下にやらせる。自分にできることは上司にやらせない。任せることで大きな仕事が出来る。
- できない理由よりもどうすればできるかを考えろ。終わったことの言い訳は時間の無駄。将来の対策を考えろ。
- 仕事にはやりたいこと。やれること。やるべきことがある。やるべきことを優先しろ。
- 結果に対する責任を持て。君がやっている仕事は全体の一部。すべてが完結するかどうかに関心を持て。
- 手足を使って仕事をした気になるな。頭を使って付加価値を生み出してこそ仕事をしたといえる。
- 決してあきめない。あきめたときに失敗が決まる。
- 面倒くさがれ。面倒くさいから工夫が生まれる。
- プロフェッショナルたれ。プロは結果に責任を持つ。できなかったことの言い訳はしない。決してあきらめない。自分のすべきことを考える。
- 今より早いときはない。今となっては今が一番早い。どんなに手遅れでも今から何が出来るかを考えろ。
- 何にでも関心を持て。どんなことでもいずれ必ず君の役に立つ。
誰かの役に立つために、どう考えて、どう動けばいいのか?
その明確な答えが、この10個に凝縮されています。
これらを念頭において働くことで「実績」や「信頼」が生まれ、結果的にあなたは出世します。
これらを実践するのに学歴は関係ありませんよね?
言い換えれば、この10個を大切にしながら働くだけで、あなたはチームの中で特別な存在になります。
「高卒」は間違いなくハンデです。
しかし、そのハンデは誰でも十分に補えるものだと知ってください。
そのハンデを補うために必要なのは正しい理論です。
そして、その理論になり得るのが「大谷鬼十則」なのです。
この理論があなたの社会人としての基礎となり、その上にあなたの経験や新たに身につけた知識が重なっていくことで、あなたは確実に成長していきます。
この「大谷鬼十則」をメモアプリにコピペしておき、仕事に行き詰まったときにこれを読み返せば、現在の自分を客観的に分析することもできます。
まずは今日から一週間、この10個を意識して働いてみませんか?
出世するための最低条件

ここまで「出世するためにはどう働くべきか?」という観点で書いてきましたが、ここにきて残念なお知らせです。
努力は必ずしも報われません。
あなたがどれだけ「大谷鬼十則」を実践しようと努力しても、働く場所を間違えているとまったく効果が現れないんです。
アラサーの僕が今から大学病院の院長を目指して猛勉強しても絶望的なように、出世するためにはあなたが活躍できそうな「ジャンル」と、出世できる仕組みのある「会社」を選ぶことが最低条件です。
あなたが活躍できそうな「ジャンル」選び
あなたが「寝る時間を惜しんでも頑張れる仕事」はなんでしょう?
どんなに大変でも頑張れる仕事だからこそ本気を出せますし、本気で取り組めるからこそ活躍できて、出世につながります。
今のあなたの仕事の中に、なにかひとつでも「頑張れること」はありませんか?
仮にあなたが接客業に就いているとして、『「接客」や「在庫管理」は好きじゃないけど、「後輩の指導」だけは手を抜けない』ということなら、人材育成に関する企業やサービスについて調べてみるのがいいでしょう。
仮に現在の仕事には本気になれないとしても、意外と近くにヒントがあるものです。
あなたが出世できそうな「会社」選び
会社は世の中に数え切れないほどありますが、「出世できるかどうか」を調べるためには人事制度を調べましょう。
希望する企業の人事の担当者などに直接質問したり、各企業の社員が匿名で自社を評価しているen Lighthouseなどの口コミサイトを手がかりにして、とにかく情報を集めましょう。
そうして、そもそも高卒でも出世できる仕組みのある会社を見つけることがあなたの出世の絶対条件です。
「そんな都合の良い会社なんてないでしょ?」と思うなら、ためしに調べてみてください。
少なくとも僕の就職先にはありました。
多くの口コミサイトは、どんなホワイト企業でも基本的にその会社の悪口で溢れているものですが、結局のところ「高卒でも出世できる/できない」というシンプルな見方で各企業を分類してみてください。
そして、「高卒でも(一応)出世できる会社」の中から、その他の待遇面や将来性を比べて応募先を厳選しましょう。
まとめ

もちろん出世は簡単なことではありません。
企業側もこんなご時世ですから、できるだけ人件費は削りたいはずです。
あなたより優秀な人もチラホラいることでしょう。
それでも、最終的に上司に「こいつだけは」と思わせられるかどうかがカギになります。
何度も言いますが、学歴を理由に出世をあきらめる必要はありません。
大切なのはあなたが本気になれる環境で、誰かの役に立つために本気で考えて動き、結果的に自分にしかできない仕事をやり遂げることです。
最後に、企業にとって「手放せない人材」の例を挙げておきます。
あなたの将来をイメージする上で、参考にしてもらえると幸いです。
- 顧客やチームの悩みを論理的に解決できる人
- 複雑な業務を「誰でも出来るシンプルな仕組み」に置き換えられる人
- 自分の経験を基にわかりやすい言葉で後輩を指導できる人
高卒じゃどんなに働いても出世なんてできないですよね…