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SESはやめとけと言われる理由|未経験が避けたい会社の見分け方と他の選択肢

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「このまま今の仕事を続けて、5年後、10年後は大丈夫だろうか」。IT以外の仕事をしながら、そんな不安を感じてこの記事を開いた人も多いと思います。

「未経験ならまずSESで経験を積めばいい」と言う人もいれば、「SESはやめとけ」と言う人もいる。どっちなんだよ、と僕も思いました。

先に正直に書いておくと、僕はSESで働いたことはありません。だからこの記事は「中の人の暴露話」ではなく、IT以外の仕事をしながら独学してきた僕が、自分ならどう判断するかを調べて考えたメモです。

僕が「入口を急がなかった」理由

僕が独学を始めたころは、お金がありませんでした。本業が忙しく、コンビニでアルバイトをする時間もない。仕事のあとは、体調を崩した親のもとへ早く帰りたい。父はおらず、弟はまだ高校生で、家で働いている大人は僕だけでした。

そんなとき、パソコン1台で稼いでいる人がいると知りました。「1台でどう社会の役に立ち、稼ぐのか」と調べて、Web制作やWeb開発、Webマーケティングにたどり着きました。稼ぐとは、お金を持っている人の困りごとを解決することだと考えています。

でも、何から始めればいいか分かりません。株やFX、仮想通貨を少し試して、それなりに失敗しました。ブログのアフィリエイトは、書けることがありませんでした。

転職や退職はできないので副業しかなく、スクールのお金もないので独学です。プログラミングを選んだのは、基本が決まったルールで、守破離の「守」として覚えることから始められ、パソコン1台でできるからです。

独学は半年ほど続けました。苦しい時期もありましたが、コードを書くのは楽しかった。コロナ禍で本業が休みになったときは、5日ほどほとんど寝ずに、Webページを1枚作りました。今ならAIがすぐ作れるシンプルなものですが、その達成感は大きな財産です。その後、営業やマーケティングも自分で学び、副業として仕事を始めました。

僕は「どこでもいいからIT業界へ」ではなく、仕事を続けながら先にスキルを身につける道を選びました。だから、これから動く人にも入口は慎重に選んでほしいと思っています。

そもそもSESって何?

請負・準委任(SES)・派遣の指揮命令の違いを示した図

僕も最初はピンときませんでした。ざっくり言うと、SESは「エンジニアが自分の会社に籍を置いたまま、お客さんの会社の現場で働く」契約のことです。契約の種類としては、成果物ではなく作業そのものにお金が払われる「準委任」にあたります。

ややこしいのが派遣との違いです。派遣なら、現場の会社がエンジニアに直接あれこれ指示できます。でもSES(準委任)では、お客さんの会社が直接指示を出してはいけないことになっています。指示を出すのは、あくまでエンジニアが所属する会社です。

そして、契約書の上ではSESでも、実際にはお客さんが直接指示しているなら、それは派遣と同じ扱いになります。このあたりは厚生労働省の「37号告示」に関する疑義応答集に詳しく書かれています。

「SESはやめとけ」と言われる3つの理由

現場で「偽装請負」になっていることがあるから

契約はSESなのに、実際はお客さんの担当者が作業のやり方や働く時間まで直接指示している。こういう状態を「偽装請負」と言って、法律違反になります。

僕が読んでいて一番引っかかったのは、現場にエンジニアが1人しかいないケースです。この場合、お客さんからの注文が実質的に直接の指示になってしまうので、偽装請負と判断される、という考え方が国の資料で示されています。未経験でいきなり1人で客先に行く働き方は、それだけでリスクがあるということです。

多重下請けで、しわ寄せが下に来やすいから

エンドユーザーから最終下請までの多重下請け構造の図

IT業界は、元請けから2次、3次…と仕事が下に流れていく構造になりがちです。公正取引委員会が2022年に出した調査報告では、ソフトウェア業の2万1000社を対象に調べた結果、代金のしわ寄せが下流に行く問題や、必要のない「中抜き」をする会社がいると感じている事業者が多いことが指摘されています。

間に入る会社が増えるほど、現場で働く人に届くお金も情報も減りやすい。考えてみれば当たり前の話なんですが、入る会社を選ぶときにはかなり大事なポイントだと思います。

どんな経験を積めるか、自分で選びにくいから

SESでは、どの現場に行くかを決めるのは基本的に所属する会社です。「Web開発をやりたい」と思って入っても、希望と違う現場が続けば、思ったようなスキルはなかなか身につきません。せっかく入口を通ったのに、行きたい方向に進めない。僕が一番避けたいのはこのパターンです。

僕ならここを確認する:避けたいSES企業の見分け方

避けたいSES企業の見分け方チェックリスト

もし僕がSES企業の面接を受けるなら、まず「現場では誰が指示を出すんですか?」と聞きます。ここで答えがあいまいだったり、自社の管理責任者が現場にどう関わるのか説明がなかったりしたら、かなり警戒します。上で書いた偽装請負の話に直結するところだからです。

次に、未経験なのに最初から1人で客先に行く前提になっていないか。それから「何次請けの案件が多いですか?」という商流の質問と、過去にどんな現場に配属されているか。ここを答えてくれない会社は、入ってからも教えてくれない気がします。

あとは求人票の書き方です。「未経験歓迎」「高収入」ばかりで仕事内容が薄い、研修の期間や中身や誰が教えるのかが書いていない、評価や給与の決まり方が分からない、案件がない待機期間の扱いが書いていない。このあたりは、面接で遠慮なく聞いていいところだと思います。

SES以外にも入口はある

「じゃあSES以外だとどこがあるの?」という話も少しだけ。

まず自社開発。自分の会社のサービスを自分たちで作る働き方なので、指示を出すのも評価するのも自社です。そのぶん未経験からの採用はハードルが高めです。

次に社内SE。事業会社の中で、自社のシステムやIT環境を担当する仕事です。今の仕事で身につけた業界の知識がそのまま武器になるので、IT以外から移る人には意外と相性がいいと思っています。

それからAIを活用する仕事。生成AIで業務を改善したり、ツールを導入したりする役割です。ここは現場の仕事を知っていることが強みになります。今の職場でAIを使って何か一つ改善してみる。それだけで、立派なアピール材料になります。

自分だけで見分けるのが不安なら、エージェントに聞いてみる

ここまで書いておいてなんですが、会社の中身を自分一人で見抜くのは正直大変です。僕も当時、相談できる人がいたらだいぶ楽だったと思います。IT未経験からの転職を支援しているエージェントに、上で書いた質問をそのままぶつけてみるのも一つの手です。

@PRO人:1都3県に住んでいる人向け

IT職種・業界に特化した転職エージェントです。ただし対象は1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に住んでいる20〜44歳の人なので、それ以外の地域の人は使えません。ここは注意してください。

▶ IT専門転職エージェント@PRO人【アットプロジン】

ユニゾンキャリア:IT知識ゼロから相談したい人向け

ITエンジニア専門の転職支援サービスです。公式サイトによると、IT業界の説明から履歴書の添削、面接対策まで見てくれて、製造業や接客業から内定した人もいるそうです。エンジニア以外の職種は対象外で、対応エリアは申し込む前に公式サイトで確認してみてください。

キャリアカンパニー:学びながら転職したい人向け

未経験の人と、経験半年〜3年目くらいの若手エンジニア向けの転職エージェントです。公式サイトでは、研修制度のある会社の求人を中心に紹介していて、転職サポートを使う人はオンラインのITスクールを無料で使えると案内されています。大量応募や本人の同意がない応募はしない、と明記しているのも個人的には好印象でした。

先にスキルをつけたい人は

僕と同じように、今の仕事を続けながら先にスキルを身につけたい人は、スクールを使うのもありです。

まとめ:入口は慎重に選んでいい

SESが全部ダメだとは思っていません。ちゃんと育ててくれる会社もあるはずです。ただ、仕組みの上で会社ごとの差が出やすいのは確かです。

焦って「どこでもいいからIT業界へ」と飛び込むより、自分が経験を積める会社かどうかを見てから入ってほしい。遠回りに見えても、僕はそのほうが結果的に近道だと思っています。

1都3県に住んでいて、プロに相談しながら入口を選びたい人は、@PRO人 に相談してみてください。

僕がどんなふうに独学してきたのかは、プロフィールにもう少し詳しく書いています。

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めがねん管理人
会社員としてマーケティングやCRMに携わる一方、独学でWeb制作やWebマーケティングを学び、気づけば5年以上Webコンサルとして働いている人。これからIT業界を目指す人に役立つ情報を頑張って書いています。 → プロフィールを詳しく見る